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今を生きる
その昔、ノアの箱舟に2頭選ばれて他の動物達と乗船(旧約聖書)し、
もっぱら船の穴を塞ぎ、水の浸入を防ぐ役をした。
本来の「種の保存」の為の2頭は何処へ???
はてはて、陸に残ったアフガンハウンドはどうなったのでしょう?
「アフガンハウンド」は犬です。
アフガニスタン(原産国名)とサイトハウンド(視覚獣猟犬)を
足してつくった犬種名です。
現在、実質的にはペット(パートナー)としての役割が大半です。
ドッグショー・コーシング・トレーニングなどの、犬の競技会に
参加している方々もいます。
狩猟は殆どないと思います。
歴史的にはとても古い犬種で6000年以上あると言われ、
初期のタージー(アフガンハウンド)はベル=マレイ(短毛)と
ガズニ(長毛)というタイプがあったとされます。
砂漠地帯にいた犬(ベル=マレイ)と山岳地帯にいた犬(ガズニ)は
遊牧民や貴族の猟犬として、砂漠の中を猟物を追い、
頭と尾を高く上げて行動していました。山岳地帯のハンティングでも
急転回できる体型を持っていたようです。
その原産の地域の気候の厳しさから、-20℃〜+40℃の気温に対応して
独特の毛となったようです。
(ヤクのようにロングの部分が柔らかい毛となった。
通常の犬の主毛と複毛の関係が、アフガンハウンドの場合、量の点で逆転している)
その後、もっぱら英国・米国でドッグショーが盛んになり、
より見栄えのする姿につくられるようになりました。
(もちろん猟犬の体型と気迫は守られました。)
我、日本でも諸先輩達の努力により、急速にアフガンハウンド愛好者が
増えた時代がありました。
今のように情報交流する遥か以前に、文化の違いを理解しながら、
アフガンハウンドが日本に渡ってきたのも先輩達の努力という他はありません。
そして、暮らしぶりの変化です。番犬、猟犬の時代は変わり、
ペット(パートナー)または、コンパニオンドッグへと人々の趣好が変化しました。
クールにかっこよく、犬と生活する時代がきています。
(いつの時代にもだらしない人々がいて、その少数の人の影響で、
とても不愉快な思いをすることも少なくありません。)
生物をブランド品バッグのように位置づけている人もいただけませんネ。
マナーを守り、楽しく幸せを感じたいと思いませんか?
さてさて、次のコーナーからは少しづつ、アフガンハウンドにふれましょう。
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